バラ目 chevron_right バラ科 chevron_right シロヤマブキ属 chevron_right シロヤマブキ
シロヤマブキ
Rhodotypos scandens

 福井県、岡山県、広島県、島根県、香川県といった本州の一部にある石灰岩地に隔離分布しています。株立ちとなり、樹高は高くなく1〜2m程度です。葉は対生、葉身が4〜10cmで先端が尖り、表の葉脈は凹んでいてシワが目立ち、縁には重鋸歯があります。葉の裏には白い毛が生えています。新しい側枝の先に、4枚の丸い花弁からなる純白の花を4〜5月に咲かせます。雄しべは目立ちますが、雌しべは薄黄緑色で目立ちません。萼は緑色で鋸歯があり、この萼や花柄には白色の軟毛が生えています。4つの果実は痩果で9〜10月ごろに黒く熟しますが、翌年の開花時期まで萼とともに残っていることもあります。[1][2]

阿哲要素

 環境省のレッドリスト2020において当種は絶滅危惧IB類(EN)に指定されており、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いものとされています。朝鮮半島や中国で見られるものの、日本では九州から中国地方、また四国地方の限られた地域、特に石灰岩地域に多く自生している植物相を阿哲要素と呼びます。岡山県西部の阿哲地方に分布していることから名付けられました。国内では限られた地域にしか自生していませんが、園芸用としては珍しくもない花です。葉も花も叢生するところもヤマブキによく似ていますが、当種はヤマブキ属(Kerria)ではなくシロヤマブキ属(Rhodotypos)に含められます。ヤマブキの品種にシロバナヤマブキ(Kerria japonica f. albescens)があります。こちらの花弁はクリーム色または黄色を帯びた白色で「シロバナ」は言い過ぎかもしれません。ちなみにシロヤマブキと違ってヤマブキの花弁は5枚で倒卵形です。

参考文献
  1. 茂木透ら(2009)『樹に咲く花―離弁花(1)(第4版)』山と溪谷社
  2. 林将之(2014)『樹木の葉』山と溪谷社

Gallery

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樹形

小石川植物園(Apr. 29, 2011)

福井県、岡山県、広島県、島根県、香川県といった本州の一部にある石灰岩地に隔離分布しています。

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山形市野草園(June 26, 2021)

葉は対生、葉身が4〜10cmで先端が尖り、表の葉脈は凹んでいてシワが目立ち、縁には重鋸歯があります。

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山形市野草園(May 22, 2021)

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葉の裏

山形市野草園(June 26, 2021)

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山形市野草園(May 22, 2021)

新しい側枝の先に、4枚の丸い花弁からなる純白の花を4〜5月に咲かせます。

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山形市野草園(May 22, 2021)

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山形市野草園(May 22, 2021)

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果実

山形市野草園(Sep. 5, 2021)

4つの果実は痩果で9〜10月ごろに黒く熟しますが、翌年の開花時期まで萼とともに残っていることもあります。

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未熟果

山形市野草園(June 26, 2021)

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果実

北大植物園(Aug. 12, 2018)

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樹皮

山形市野草園(May 22, 2021)

株立ちとなり、樹高は高くなく1〜2m程度です。

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株立ち

小石川植物園(Apr. 29, 2011)

Property
分 類
和名 シロヤマブキ(白山吹)
学名 Rhodotypos scandens
(Syn. Rhodotypos kerrioides)
バラ目(Rosales)
バラ科(Rosaceae)
シロヤマブキ属(Rhodotypos)
分布 日本、朝鮮半島、中国
国内 本州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 対生
葉縁 鋸歯
雌雄 雌雄同株(両性花)
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