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ミヤマザクラ
Cerasus maximowiczii

 山地や亜高山に生育し、また北海道では平地でも見られます。樹高5〜10mの高木で、胸高直径は30cm程度と細く主幹がはっきりとしていない場合もあります。樹皮は紫褐色で、他の同属と同様に特有の横に伸びる皮目が点在します。葉は長さ4〜8cmの楕円形で、葉縁には重鋸歯があり、先端が長く尖ります。また葉身の基部の左右に蜜腺が付いています。葉が展開した後の5〜6月に直径2cmほどの白色の花を咲かせます。総状花序で鋸歯のある苞が目立ちます。8月には球形の果実が黒紫色に熟し、その果柄は赤みを帯びて褐色の毛が密生していて、苞が残っています。[1][2]

目立たない桜

 他の桜と比べて花期が遅く、葉が完全に展開し終わった後に咲くこと。また「深山」と呼ばれるように人里から離れた場所に自生していることから、本種は桜と呼ばれながらも、見過ごされがちな桜です。その材質はヤマザクラと同じく重厚なため、家具材や器具材、彫刻材に使われていたそうです。山梨県郡内地方特産の絹織物の縞物である郡内縞に使う鳶色の染料としてこの樹皮が用いられていたとのこと。

参考文献
  1. 茂木透ら(2009)『樹に咲く花―離弁花(1)(第4版)』山と溪谷社
  2. 上原敬二(1959)『植物大図説』有明書房

Gallery

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樹形

勇払原野(May 31, 2015)

山地や亜高山に生育し、また北海道では平地でも見られます。

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勇払原野(May 31, 2015)

葉が展開した後の5〜6月に直径2cmほどの白色の花を咲かせます。総状花序で鋸歯のある苞が目立ちます。

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果実

勇払原野(Aug. 10, 2014)

8月には球形の果実が黒紫色に熟し、その果柄は赤みを帯びて褐色の毛が密生していて、苞が残っています。

葉は長さ4〜8cmの楕円形で、葉縁には重鋸歯があり、先端が長く尖ります。また葉身の基部の左右に蜜腺が付いています。

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樹皮

勇払原野(Sep. 9, 2013)

樹皮は紫褐色で、他の同属と同様に特有の横に伸びる皮目が点在します。

Property
分 類
和名 ミヤマザクラ(深山桜)
別名 シロザクラ
学名 Cerasus maximowiczii
(Syn. Prunus maximowiczii)
(Syn. Padus maximowiczii)
バラ目(Rosales)
バラ科(Rosaceae)
サクラ属(Cerasus)
分布 日本、サハリン、朝鮮半島、中国東北部
国内 北海道、本州、四国、九州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 高木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 鋸歯
雌雄 雌雄同株(両性花)
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