北海道に自生していますが、長野県の菅平にも隔離分布しています。
クロミサンザシ
Crataegus chlorosarca
北海道に自生していますが、長野県の菅平にも隔離分布しています。山野の少し湿った土地に生えています。高さは3〜8mになり、樹皮は灰褐色で縦に裂けて短冊状に剥がれます。葉身が5〜12cmの卵形の葉は先が尖り、縁は羽状浅裂でさらに鋸歯があります。葉柄の基には半円状で鋸歯のある托葉が付きます。5〜6月に散房花序で花弁が5枚の白い花を咲かせます。花には花柱が5本、薄い桃色の葯が付いた雄しべが20本ほどあります。9〜10月に黒く熟した果実は食べることができます。[1][2]
絶滅危機種
北海道レッドデータブック(2001)では「絶滅危機種(絶滅の危機に直面している種または亜種)」に当種は指定されています。クロミサンザシは自家不和合性なため1個体で繁殖することがほぼできません。また花粉媒介者はその多くが行動域の狭い小型の甲虫です。生息域の開発などによって個体数が減少し、そこに当種の生殖特性が拍車をかけているため、絶滅危機種になるに至ったと考えられています。[3]
エゾサンザシ
花序や花梗に軟毛が生えているものをエゾサンザシと区別する見方もありますが、分布域が同じで軟毛有無もはっきりと引けないため同一の種と見ることが一般的なようです。サンプル数が少ないのですが北海道内のクロミサンザシをDNA解析した結果、毛が多い傾向のある道央・道北の個体(エゾサンザシ・タイプ)と毛の少ない傾向のある道東の個体(クロミサンザシ・タイプ)で遺伝的変異が見られたという報告があります。[4]
Gallery
葉身が5〜12cmの卵形の葉は先が尖り、縁は羽状浅裂でさらに鋸歯があります。
5〜6月に散房花序で花弁が5枚の白い花を咲かせます。
9〜10月に黒く熟した果実は食べることができます。
樹皮は灰褐色で縦に裂けて短冊状に剥がれます。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | クロミサンザシ(黒実山査子) |
| 別名 | エゾサンザシ(蝦夷山査子) |
| 学名 | Crataegus chlorosarca |
| 目 | バラ目(Rosales) |
| 科 | バラ科(Rosaceae) |
| 属 | サンザシ属(Crataegus) |
| 分布 | 日本、中国、サハリン |
| 国内 | 北海道、本州(長野県) |
| 用途 | 食用(果実) |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 小高木 |
| 葉形 | 単葉(分裂/不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄同株(両性花) |