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シロヤシオ
Rhododendron quinquefolium

 日本固有種で、岩手県より南の本州太平洋側、四国の林内や岩場に生えています。高さは4〜7mほど。ブナやミズナラ林内の亜高木層として、またこれら高木層のない尾根に群落を作ったりします。葉は菱形に近い卵形で中心よりも先端側の方が幅があり長さが2〜5cm、枝を中心に5枚づつ輪になるように並んでいます。全縁ですが縁に細かい毛があり、また縁が赤味を帯びています。葉の裏の主脈上には白く長い毛があります。5~6月、葉が展開するのと時を同じく、または若干遅れて、花冠が5つに裂けた漏斗状のきれいなつつじ様の白い花が咲きます。花には雄しべが10本あり、花柄にも短く白い毛がまばらに生えています。花弁のうち上片の内側奥に緑色の斑点模様が付くのが特徴です。果実は円柱状の朔果で9〜10月に熟して裂け、種子を放出します。[1][2][3][4][5]

葉が5枚のつつじ

 5枚の葉が輪生するつつじにアカヤシオやアケボノツツジがあります。アカヤシオはその名の通り花が淡い赤紫色です。アケボノツツジの花はアカヤシオに似た色ですが5つに裂けた花冠の先端が大きく凹んでいて、葉の毛がアカヤシオほど目立ちません。別名のゴヨウツツジは5枚の葉があることから、マツハダは生長すると灰黒褐色の樹皮が松の樹皮のように裂けることから名付けられました。ちなみに学名のquinquefoliumはラテン語で5枚の葉を意味します。

参考文献
  1. 茂木透ら(2008)『樹に咲く花―合弁花・単子葉・裸子植物(第3版)』山と溪谷社
  2. 林将之(2014)『樹木の葉』山と溪谷社
  3. 渡辺洋一ら(2018)『ツツジ・シャクナゲ ハントブック』文一総合出版
  4. 加藤雅啓ら(2011)『日本の固有植物』東海大学出版会
  5. 落合進ら(1991)『那須中大倉山のシロヤシオ林について』「聖徳大学研究紀要 第二分冊 短期大学部(I)」24、pp.121-129

Gallery

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樹形

日光植物園(May 15, 2010)

高さは4〜7mほどになります。

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樹形

宮城県戸神山(May 1, 2021)

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樹形

宮城県後烏帽子岳(May 23, 2021)

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日光植物園(May 15, 2010)

葉は菱形に近い卵形で中心よりも先端側の方が幅があって長さが2〜5cm、5枚づつ枝を中心に輪になるように並んでいます。

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葉の表

宮城県戸神山(May 1, 2021)

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日光植物園(May 15, 2010)

花冠が5つに裂けた漏斗状のきれいなつつじ様の白い花が咲きます。

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宮城県戸神山(May 1, 2021)

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宮城県後烏帽子岳(May 23, 2021)

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果実

山形市野草園(Sep. 5, 2021)

果実は円柱状の朔果で9〜10月に熟して裂け、種子を放出します。

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樹皮

日光植物園(May 15, 2010)

別名のマツハダは、生長すると樹皮が松の樹皮のように裂けることから名付けられました。

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樹皮

宮城県戸神山(May 1, 2021)

Property
分 類
和名 シロヤシオ(白八汐)
別名 マツハダ、ゴヨウツツジ
学名 Rhododendron quinquefolium
ツツジ目(Ericales)
ツツジ科(Ericaceae)
ツツジ属(Rhododendron)
分布 日本
国内 本州、四国
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 輪生
葉縁 全縁
雌雄 雌雄同株(両性花)
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