中部地方以北の本州、北海道の高層湿原に自生しています。
ヒメシャクナゲ
Andromeda polifolia
中部地方以北の本州、北海道の高層湿原に自生しています。本州では高地でしか見られませんが、北海道の道北や道東などでは低地でも見ることができます。樹高は10〜30cmほどと低く、細長い常緑の葉の縁は裏側に巻いています。6〜7月ごろ下向きに咲くピンク色で壺状の花は先が5つに浅く裂けて外側に反っています。果実は蒴果で中に多数の種子が入っています。樹皮は赤褐色です。[1][2]
アンドロメドトキシン
属名のAndromedaはギリシャ神話における古代エチオピア国の王女であるアンドロメダです。生け贄にされそうになった美しい女性ということから、かれんな花を咲かすヒメシャクナゲはその名がつけられたのでしょうか。著名な植物学者で分類学の父と呼ばれるカール・フォン・リンネ(1707ー1778年)が命名したとのこと。有毒成分であるグラヤノトキシン類を全株に含有しているとされています。グラヤノトキシン類には、グラヤノトキシンI、グラヤノトキシンII、グラヤノトキシンIIIなどがあり、特にヒツジやヤギ、ウシがこれを摂取すると呼吸器疾患、嘔吐、下痢を引き起こします。グラヤノトキシンはアンドロメドトキシン(Andromedotoxin)とも呼ばれており、まさしくヒメシャクナゲ属の毒ということです。自生地域は北極の周囲にあり、周北極要素です。北ヨーロッパ、アジアと北アメリカ北西部にあるものをAndromeda polifolia var. polifolia、北アメリカ北東部の自生種をAndromeda polifolia var. latifoliaとも呼びます。[3]
Gallery
細長い常緑の葉の縁は裏側に巻いています。
6〜7月ごろ下向きに咲くピンク色で壺状の花は先が5つに浅く裂けて外側に反っています。
果実は蒴果で中に多数の種子が入っています。
樹皮は赤褐色です。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | ヒメシャクナゲ(姫石楠花) |
| 別名 | ニッコウシャクナゲ(日光石楠花) |
| 学名 | Andromeda polifolia (Syn. Andromeda polifolia f. acerosa) |
| 目 | ツツジ目(Ericales) |
| 科 | ツツジ科(Ericaceae) |
| 属 | ヒメシャクナゲ属(Andromeda) |
| 分布 | 日本、北半球北部 |
| 国内 | 北海道、本州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 常緑樹 |
| 樹高 | 小低木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 全縁 |
| 雌雄 | 雌雄同株(両性花) |