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コヨウラクツツジ
Rhododendron pentandrum

 山地から亜高山の林地に生えています。樹高は高いもので3m、分枝して横に広がります。樹皮は茶褐色で縦に細かく裂けます。葉は長さ2〜5cmの長楕円形で枝先に集まって付き、表面と縁に毛が密生しています。5〜7月、枝先から複数の赤褐色の花が咲きます。花冠が5mmほどの小さいリンゴの形をしたつぼ状の花で、目立ちません。黄緑色の花をつけるコヨウラクツツジもあるようです。花柄は長く、毛が生えています。果実は7〜9月に熟します。[1][2]

 北海道の大雪山系で、同種と似た場所に生育している同じツツジ科のクロウスゴと結実の傾向を調査した報告があります。コヨウラクツツジが開花しているのと同じ時期に開花しているクロウスゴは結実率が低かったそうで、花粉媒介者(ポリネーター)の影響ではないかと推察しています。コヨウラクツツジの方が昆虫にとって美味しいのでしょうか。果実はブルーベリー似のクロウスゴに軍配があがるのですが。[3]

 ヨウラクツツジ属(Menziesia)とされていましたが、分子系統学ではツツジ属に含めることが支持されています。ここではツツジ属としました。

参考文献
  1. 茂木透ら(2008)『樹に咲く花―合弁花・単子葉・裸子植物(第3版)』山と溪谷社
  2. 梅沢俊(2009)『北海道の高山植物(新版)』北海道新聞社
  3. 丹羽真一(1994)『ツツジ科2種(クロウスゴとコヨウラクツツジ)における開花時期のばらつきと結実率の関係』「日本林学会北海道支部論文集」42(0)、pp.67-69

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樹形

樽前山(May 18, 2014)

樹高は高いもので3m、分枝して横に広がります。

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北大植物園(Apr. 29, 2018)

花冠が5mmほどの小さいリンゴの形をしたつぼ状の花で、目立ちません。

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花とハナバチ(オオマルハナバチか?)

樽前山(May 18, 2014)

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果実

樽前山(July 13, 2014)

果実は7〜9月に熟します。

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樽前山(July 13, 2014)

葉は長さ2〜5cmの長楕円形で枝先に集まって付き、表面と縁に毛が密生しています。

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樹皮

樽前山(May 18, 2014)

樹皮は茶褐色で縦に細かく裂けます。

Property
分 類
和名 コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)
学名 Rhododendron pentandrum
(Syn. Menziesia pentandra)
ツツジ目(Ericales)
ツツジ科(Ericaceae)
ツツジ属(Rhododendron)
分布 日本、南千島、サハリン
国内 北海道、本州、四国、九州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 全縁
雌雄 雌雄同株(両性花)
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