ハクサンシャクナゲと外観は変わりありません。
ネモトシャクナゲ
Rhododendron brachycarpum f. nemotoanum
ハクサンシャクナゲの八重咲き品種です。樹形、葉、幹などはハクサンシャクナゲと同じですので、6〜8月の花期でしか見分けがつきません。雄しべの花糸が花弁化し、さらに隣の花弁化した花糸と合着して花冠状になります。花弁化の程度はさまざまで、一部の花糸のみのものから、10本の雄しべがすべて花弁化したものまであります。また、八重咲きとなっているものと通常のハクサンシャクナゲの花が混在している個体も確認されています。その自生地は限られていて、福島県の安達太良山系や吾妻山系、岩手県の岩手山、山形県と秋田県の鳥海山、栃木県の男体山などで確認されているとのこと。[1]
福島県の県花
福島県師範学校(現福島大学)で助手を務めていた中原源治が吾妻山系の家形山から東側に位置する大根森で1903年(明治36年)に当種を発見しました。採取された標本は、中原を指導していた同校教諭の根本莞爾(かんじ)によって東京帝国大学理科大学の助手で現代では「日本の植物学の父」とも呼ばれる牧野富太郎に送られました。この標本は新種と認定され、命名されています。品種名にある「nemotoanum」は根本莞爾の苗字からつけられました。1954年にNHKの特別番組で福島県の「郷土の花」として紹介され、翌年の1955年に県の花に指定されています。「郷土の花」は公募された花の中から選定委員会で選ばれNHKが最終決定したものです。個体数が限られていて見る機会がほとんどない花ですので、福島県の方々でさえも見られたことのある人はわずかではないかと思います。
Gallery
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | ネモトシャクナゲ(根本石楠花) |
| 別名 | ヤエハクサンシャクナゲ |
| 学名 | Rhododendron brachycarpum f. nemotoanum (Syn. Rhododendron fauriei var. nemotoanum) (Syn. Rhododendron brachycarpum var. nemotoanum) |
| 目 | ツツジ目(Ericales) |
| 科 | ツツジ科(Ericaceae) |
| 属 | ツツジ属(Rhododendron) |
| 分布 | 日本 |
| 国内 | 本州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 常緑樹 |
| 樹高 | 低木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 全縁 |
| 雌雄 | 雌雄同株(両性花) |