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アブラツツジ
Enkianthus subsessilis

 本州の中部から東北地方南部にかけて山地に自生している日本固有種です。大きいものだと樹高は3mほどになり、幹が何本も広がってこんもりとした樹形になります。樹皮は灰褐色で地衣類が付着していることが多くまだら模様になります。また若い枝は赤褐色で細かい毛が生えています。枝先に5枚が集まってつく葉は、葉身が2〜4cmの楕円形で縁には細かい鋸歯があります。表の主脈状には短く白い毛が、葉柄や葉の裏には褐色の毛が一面に生えています。葉の裏面は油を塗ったように光沢があることから、その名がついたと言われています。真紅の紅葉は鮮やかです。細かい白い毛のついた花序軸を枝先から出して5〜10本ほどの花柄を垂れ下げ、5〜6月になると白いつぼ状の花を下向きに咲かせます。花弁の先端は5〜6片に割けて反り返ります。11月ごろになると長さが4mmほどの小さな朔果がこぼれ落ちます。[1][2][3]

 中部地方から近畿、四国にコアブラツツジ(Enkianthus nudipes)があります。アブラツツジに比較して葉が小さく、葉や葉柄、花序軸にある毛はあまりないか無毛です。ホソバアブラツツジ(Enkianthus subsessilis var. angustifolius)はその名の通り葉が細長く秩父地方に自生しているのを発見されています。

参考文献
  1. 茂木透ら(2008)『樹に咲く花―合弁花・単子葉・裸子植物(第3版)』山と溪谷社
  2. 林将之(2014)『樹木の葉』山と溪谷社
  3. 加藤雅啓ら(2011)『日本の固有植物』東海大学出版会

Gallery

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樹形

宮城県戸神山(May 15, 2022)

本州の中部から東北地方南部にかけて山地に自生している日本固有種です。

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樹形

山形市野草園(May 22, 2021)

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樹形

宮城県戸神山(May 15, 2022)

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山形市野草園(May 22, 2021)

枝先に5枚が集まってつく葉は、葉身が2〜4cmの楕円形で淵には細かい鋸歯があります。

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冬芽

山形市野草園(Apr. 9, 2022)

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紅葉

山形市野草園(Oct. 9, 2021)

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宮城県戸神山(May 15, 2022)

5〜6月になると白いつぼ状の花を咲かせます。

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山形市野草園(May 22, 2021)

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花序軸の毛

山形市野草園(May 22, 2021)

他の花柄には毛があまり見えない

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果実

宮城県戸神山(Nov. 12, 2022)

11月ごろになると長さが4mmほどの小さな朔果がこぼれ落ちます。

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未熟果

山形市野草園(June 26, 2021)

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樹皮

山形市野草園(May 22, 2021)

樹皮は灰褐色で地衣類が付着していることが多くまだら模様になります。

Property
分 類
和名 アブラツツジ(油躑躅)
学名 Enkianthus subsessilis
(Syn. Tritomodon subsessilis)
ツツジ目(Ericales)
ツツジ科(Ericaceae)
ドウダンツツジ属(Enkianthus)
分布 日本
国内 本州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 鋸歯
雌雄 雌雄同株(両性花)
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