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ミヤマホツツジ
Elliottia bracteata

 北海道および中部以北の本州の亜高山帯に自生している日本固有種です。鳥取県の大山にも隔離分布しています。高いものでも樹高は1mほどの低木です。樹皮は灰褐色。葉は長さが2〜6cmの倒卵形です。7〜8月、薄緑からピンクがかった白色で反り返った3つの花弁からなる花が咲きます。果実は8〜9月に熟します。[1][2][3][4]

ホツツジ属

 当種はホツツジとは別のミヤマホツツジ属とされていましたが、最近の研究では同じホツツジ属とされています。ホツツジの葉は先端が尖っていますが、当種は先が丸くなっているか少し窪んでいます。またホツツジは円錐花序でその花柱はほぼ真っ直ぐですが、当種は大きく上に180°近く曲がっています。

 ミヤマホツツジはホツツジと同様に毒を持つと言われています。ホツツジは全部位に有毒なグラヤノトキシンを含んでいます。これを摂取すると目眩、脱力感、吐き気、嘔吐、頭痛といった症状を示します。蜜源植物にホツツジが含まれていたと思われる蜂蜜を食したことで、中毒症状を呈した事例が国内でも発生しています。[5][6]

参考文献
  1. 茂木透ら(2008)『樹に咲く花―合弁花・単子葉・裸子植物(第3版)』山と溪谷社
  2. 梅沢俊(2009)『北海道の高山植物(新版)』北海道新聞社
  3. 清水建美(2002)『高山に咲く花』山と溪谷社
  4. 加藤雅啓ら(2011)『日本の固有植物』東海大学出版会
  5. 佐竹元吉ら(2012)『日本の有毒植物』学研教育出版
  6. 福本紘一(1993)『ツツジ科植物の成分グラヤノトキシンによる中毒の最近の話題』「生活衛生」37, pp.237-247

Gallery

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樹形

樽前山(Aug. 3, 2013)

北海道および中部以北の本州の亜高山帯に自生している日本固有種です。

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樹形

ニセコ大沼(Sep. 8, 2019)

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樽前山(Aug. 3, 2013)

薄緑からピンクがかった白色で反り返った3つの花弁からなる花が咲きます。

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果実

樽前山(Sep. 8, 2013)

果実は8〜9月に熟します。

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樽前山(Takenon Aug. 3, 2013)

葉は長さが2〜6cmの倒卵形で、先が丸くなっているか少し窪んでいます。

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樹皮

樽前山(Aug. 3, 2013)

樹皮は灰褐色です。

Property
分 類
和名 ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)
学名 Elliottia bracteata
(Syn. Tripetaleia bracteata)
(Syn. Cladothamnus bracteatus)
(Syn. Botryostege bracteata)
ツツジ目(Ericales)
ツツジ科(Ericaceae)
ホツツジ属(Elliottia)
分布 日本
国内 北海道、本州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 全縁
雌雄 雌雄同株(両性花)
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