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ウラジロイタヤ
Acer pictum subsp. glaucum

 カエデ属に分類されるイタヤカエデ節に含まれる同種は日本固有種です。本州の一部に限られた平地から山地にある河岸沿いの窪地ややせた小丘状の地に自生しています。樹高は高くても5mほどで主幹も細く、同じ節の他種に比較してかなり小ぶりなイタヤカエデです。生長した葉の葉身は7cmほどになり、その葉柄は葉身と同等かより長くなります。葉の裏が白色を帯びていて、これがウラジロイタヤと呼ばれる所以です。4〜5月の開葉と同じ時期に8mm前後の花を咲かせます。花は両性花と雄花で、赤褐色の模様が萼片の裏側につくものが多く見られます。1つの花序に10〜20個の花が咲くものの、翼果である果実になるのは1〜3つ程度と少ないことがほとんどです。その翼は幅が3〜5cmほどでその翼は鈍角に開いています。樹皮は灰色です。[1][2][3]

自生地と特徴

 ウラジロイタヤの特徴はその自生地と大きさです。多雪地帯の山形、福島、新潟のみに自生地は限られています。イタヤカエデと聞くと高木を思い浮かべますが当種は樹高が低く、他のイタヤカエデの幼木かと見間違えるほどです。もともと花の数が少ないこともありますが、結実数も少ないのが特徴です。ウラジロイタヤが数多く自生している山形県米沢市の山林を巡ってみましたが、ほぼ全ての個体において果実数はかなり少なく、また5m近い高さの個体は数えるほどしかありませんでした。ただし豊凶の差があるのかもしりません。

参考文献
  1. 林将之(2014)『樹木の葉』山と溪谷社
  2. 猪狩貴史(2010)『カエデ識別ハンドブック』文一総合出版
  3. 加藤雅啓ら(2011)『日本の固有植物』東海大学出版会

Gallery

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樹形

飯豊山荘への林道(Aug. 23, 2025)

樹高は高くても5mほどで主幹も細いです。

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樹形

山形県川西町(Aug. 18, 2025)

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紅葉

米沢市斜平山(Oct. 25, 2025)

紅葉はあまり綺麗ではありません。

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葉の展開と開花

米沢市斜平山(May 11, 2025)

4〜5月の開葉と同じ時期に8mm前後の花を咲かせます。

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萼片の裏

赤褐色の模様が萼片の裏側につくものが多く見られます。

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葉の裏

葉の裏が白色を帯びていて、これがウラジロイタヤと呼ばれる所以です。

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珍しく豊作な個体

米沢市斜平山(June 29, 2025)

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果実

米沢市斜平山(Oct. 19, 2025)

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樹皮

米沢市斜平山(May 11, 2025)

樹皮は灰色です。

Property
分 類
和名 ウラジロイタヤ(裏白板屋)
別名
学名 Acer pictum subsp. glaucum
(Syn. Acer pictum var. glaucum)
(Syn. Acer mono var. glaucum)
(Syn. Acer mono subsp. glaucum)
(Syn. Acer latilobum)
(Syn. Acer cappadocicum f. glaucum)
ムクロジ目(Sapindales)
ムクロジ科(Sapindaceae)
カエデ属(Acer)
分布 日本
国内 本州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木/小高木
葉形 単葉(分裂)
葉序 対生
葉縁 全縁
雌雄 雌雄同株(両性花/雄花)
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