山地や湿原周辺に生え、北海道苫小牧市の勇払原野が自生地として有名です。
クロミノウグイスカグラ
Lonicera caerulea var. emphyllocalyx
山地や湿原周辺に生え、北海道苫小牧市の勇払原野が自生地として有名です。株立ちして樹高1mほどになります。葉は長さ2〜8cmの楕円形で、先端は丸みを帯びていますが、尖るもののあります。樹皮は灰褐色で縦に裂けます。黄白色の漏斗状の花が5〜6月に咲きます。花は2個ずつ咲きますが、基部には合着した子房があります。果実は長さ1〜2cmほどの楕円形で、8月ごろに粉白を帯びて黒紫色に熟します。[1][2]
ここでは総じてクロミノウグイスカグラとしていますが、亜種または変種として3つに分けられています。葉にも花にも毛がないものをマルバヨノミ(Lonicera caerulea var. venulosa)、逆に毛が多いものをケヨノミ(Lonicera caerulea var. edulis)、その中間がクロミノウグイスカグラと呼ばれています。ただし分布域の違いがはっきりとせず、識別も困難です。クロミノウグイスカグラやケヨノミと見られる個体がいずれも勇払原野に自生しているという報告もあります。[3]
苫小牧の名産として
果実は食用として生食やジャムにしたりと利用されます。勇払原野に多くが自生していることから、ジャムなどを地場の菓子に利用したりするなど観光資源として利用されています。ただし市販品の多くは品種改良された栽培品です。実際の自生品は個体によって味が様々で、苦みや酸味、甘味の強弱が異なります。また実の形状にも個体差があります。[4]
勇払原野の開発によりその自生域が狭められており、さらに株ごと持ち去られることも多いようです。ただし、稚樹がいたるところに見られ、自生域での更新は続いているようです。また、アポイ岳の中腹にも少数ですが自生しているのが確認されています。アポイ岳はプレートの隆起によって形成された山ですが、その以前から自生していた個体の末裔なのでしょうか ?
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Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | クロミノウグイスカグラ(黒実の鶯神楽) |
| 別名 | ハスカップ |
| 学名 | Lonicera caerulea var. emphyllocalyx |
| 目 | マツムシソウ目(Dipsacales) |
| 科 | スイカズラ科(Caprifoliaceae) |
| 属 | スイカズラ属(Lonicera) |
| 分布 | 日本、千島、朝鮮半島、中国 |
| 国内 | 北海道、本州 |
| 用途 | 食用(果実) |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 低木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 対生 |
| 葉縁 | 全縁 |
| 雌雄 | 雌雄同株(両性花) |