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サワシバ
Carpinus cordata

 山地の谷沿いといったやや湿気のある土地に多く生えています。高さは15mほどになります。樹皮は黄味か緑味がかった灰褐色で、若干斜めに浅くヒビが入ることで菱形状の模様ができます。同属のシデ類と葉が良く似ていますが、他に比較して標高の高いもしくは寒冷地に生えており、樹皮の模様に特徴があります。葉は長さが6〜15cmの長めの卵形で先端が尖り細かい鋸歯があります。葉の基は凹んだハート形です。花は4〜5月に葉の展開と共に咲き始めます。雄花と雌花が別々に咲く単性花で、雄花序は長さ5cmの黄緑色の芋虫のような形で垂れ下がり、その枝の先側に長さ2〜4cmほどの緑色の雌花序が垂れ下がります。[1][2]

みの虫のような果穂

 8〜10月に堅果が熟します。果穂はまるでみの虫のようです。それぞれの堅果には2cmほどの葉状の果苞が付いています。種は風により散布され、翌々の春に多くが発芽します。サワシバの名は、沢を塞ぐほど茂ることからとも。そのためか、地方ではサワフタギと呼ばれることもあるようです。[3][4]

参考文献
  1. 茂木透ら(2006)『樹に咲く花―離弁花(1)(第4版)』山と溪谷社
  2. 上原敬二(1959)『植物大図説』有明書房
  3. 渡邊定元(1994)『樹木社会学』東京大学出版会
  4. 野口英昭(1995)『静岡県樹木名方言』静岡新聞社

Gallery

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樹形

筑波実験植物園(Sep. 23, 2011)

山地の谷沿いといったやや湿気のある土地に多く生えています。

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軽井沢町植物園(Aug. 17, 2011)

葉は長さが6〜15cmの長めの卵形で先端が尖り細かい鋸歯があります。

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黄葉

日光植物園(Nov. 12, 2011)

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果実

筑波実験植物園(Sep. 23, 2011)

8〜10月に堅果が熟します。果穂はまるでみの虫のようです。

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樹皮

軽井沢町植物園(Aug. 17, 2011)

樹皮は黄味か緑味がかった灰褐色で、若干斜めに浅くヒビが入ることで菱形状の模様ができます。

Property
分 類
和名 サワシバ(沢柴)
別名 サワシデ、ヒメサワシバ
学名 Carpinus cordata
ブナ目(Fagales)
カバノキ科(Betulaceae)
クマシデ属(Carpinus)
分布 日本、朝鮮半島、中国、ロシア
国内 北海道、本州、四国、九州
用途 器具材、榾木
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 高木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 鋸歯
雌雄 雌雄同株(単性花)
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