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ツノハシバミ
Corylus sieboldiana

 北海道から九州までの山地に生えています。株立ち樹形で樹高は2〜4mになります。樹皮は灰褐色です。葉は長さ5~11cmの卵形で先端は尖っており、荒い鋸歯があります。若い葉には紫色の斑紋がありますが大きくなると消えます。葉が展開する前の3〜5月に雌花と雄花が咲きます。雄花は、カバノキ科に共通してみられる尾状の花序です。一方の雌花はまるでイソギンチャクのように赤い柱頭を出します。9〜10月に熟す果実は大きさ1〜2cmほどの円錐形で、雌花を包んでいた苞が大きくなって果実を包み込み動物の角のように細く尖ります。[1][2]

 本種は初期成長速度が速く、1年間に60cm伸長するという調査結果があります。堅い殻の中身は栄養価が高く生のままでも食べることができ、昔から食されてきました。一般に小売店でヘーゼルナッツとして販売されている実は同属のセイヨウハシバミです。[3][4]

参考文献
  1. 林将之(2004)『葉で見わける樹木』小学館
  2. 茂木透ら(2006)『樹に咲く花―離弁花(1)(第4版)』山と溪谷社
  3. 渡邊定元(1994)『樹木社会学』東京大学出版会
  4. 上原敬二(1959)『植物大図説』有明書房

Gallery

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樹形

筑波実験植物園(May 21, 2011)

北海道から九州までの山地に生えています。

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小石川植物園(Mar. 5, 2011)

葉が展開する前の3〜5月に雌花と雄花が咲きます。

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雄花序の花芽

小石川植物園(Nov. 3, 2011)

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雄花序

小石川植物園(Mar. 5, 2011)

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雌花

小石川植物園(Mar. 5, 2011)

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果実

筑波実験植物園(Sep. 23, 2011)

9〜10月に熟す果実は大きさ1〜2cmほどの円錐形で、雌花を包んでいた苞が大きくなって果実を包み込み動物の角のように細く尖ります。

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果実

筑波実験植物園(Sep. 23, 2011)

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若葉

筑波実験植物園(May 21, 2011)

若い葉には紫色の斑紋がありますが大きくなると消えます。

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筑波実験植物園(May 21, 2011)

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樹皮

小石川植物園(Mar. 27, 2011)

樹皮は灰褐色です。

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株立ち

小石川植物園(Mar. 27, 2011)

株立ち樹形で樹高は2〜4mになります。

Property
分 類
和名 ツノハシバミ(角榛)
別名 ナガハシバミ
学名 Corylus sieboldiana
ブナ目(Fagales)
カバノキ科(Betulaceae)
ハシバミ属(Corylus)
分布 日本、朝鮮半島
国内 北海道、本州、四国、九州
用途 食用(果実)
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 鋸歯
雌雄 雌雄同株(単性花)
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