ブナ目 chevron_right カバノキ科 chevron_right カバノキ属 chevron_right アポイカンバ
アポイカンバ
Betula apoiensis

 北海道の日高地方にあるアポイ岳にしか生育していない日本固有種です。樹高は高くても1mほど。葉は長さが1.5~4cm、広卵形で厚みがあり、側脈が4〜7対で鋸歯があります。5月ごろに葉の展開と同時に花を咲かせます。雄花序は下に垂れ、雌花序は上を向いて立ちます。7〜8月に円柱形の果穂が成熟します。樹皮には皮目が多く見られます。[1][2][3]

超塩基性岩

 唯一の自生地であるアポイ岳は地下深くにあるマントルが地表に表出したもので、かんらん岩が主体的です。かんらん岩は超塩基性岩の1つとされ、土の主成分であるケイ酸(SiO)が45%以下と他の岩に比較して少なく、マグネシウムを多く含み、クロム、ニッケル、コバルト、マンガンを含んでいます。貧栄養で且つこれら金属が悪影響を及ぼし植物の生育を阻害します。そのためそれらの悪影響に対応できる固有の植物がアポイ岳には多く見られます。アポイカンバはそのうちの1つです。[4]

 アポイカンバはダケカンバとヤチカンバの交雑種を起源に持つものであることがDNAの分析によって明らかになりました。[5]

参考文献
  1. 茂木透ら(2006)『樹に咲く花―離弁花(1)(第4版)』山と溪谷社
  2. 清水建美(2002)『高山に咲く花』山と溪谷社
  3. 梅沢俊(2009)『北海道の高山植物(新版)』北海道新聞社
  4. 渡邊定元(1994)『樹木社会学』東京大学出版会
  5. 加藤雅啓ら(2011)『日本の固有植物』東海大学出版会

Gallery

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樹形

アポイ岳(Aug. 19, 2018)

北海道の日高地方にあるアポイ岳にしか生育していない日本固有種です。

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樹形

アポイ岳(May 29, 2016)

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樹形

アポイ岳(Aug. 19, 2018)

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アポイ岳(Aug. 19, 2018)

葉は長さが1.5~4cm、広卵形で厚みがあり、側脈が4〜7対で鋸歯があります。

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葉の裏

アポイ岳(May 29, 2016)

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雌花序と雄花序

アポイ岳(May 29, 2016)

5月ごろに葉の展開と同時に花を咲かせます。雄花序は下に垂れ、雌花序は上を向いて立ちます。

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未熟果

アポイ岳(Aug. 19, 2018)

7〜8月に円柱形の果穂が成熟します。

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未熟果

アポイ岳(Aug. 19, 2018)

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樹皮

アポイ岳(Aug. 19, 2018)

樹皮には皮目が多く見られます。

Property
分 類
和名 アポイカンバ
別名 ヒダカカンバ、マルミカンバ
学名 Betula apoiensis
ブナ目(Fagales)
カバノキ科(Betulaceae)
カバノキ属(Betula)
分布 日本
国内 北海道
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 鋸歯
雌雄 雌雄同株(単性花)
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