ツツジ目 chevron_right ツバキ科 chevron_right ナツツバキ属 chevron_right ナツツバキ
ナツツバキ
Stewartia pseudocamellia

 東北地方南部から九州までの山に生えていて、高さは10~15mになります。葉は長さが5~10cmの楕円形ですが、他のツバキのような厚みも光沢もありません。6~7月に大きさ6cmほどの白い花を咲かせます。9〜10月に果実が熟します。ツバキといえば冬でも葉が枯れずに落ちない「常緑樹」が一般的ですが、ナツツバキは葉が落ちる「落葉樹」です。[1][2]

 樹皮は成長するとまだらにはげ落ちて、サルスベリ(ミソハギ科サルスベリ)のように表面がすべすべになります。樹皮が剥けた痕は、ダイダイ色、茶色、灰色、濃い緑色などが混じって見えます。

「沙羅の木」とは別物

 夏に花が咲くのでナツツバキと呼ばれたそうです。宅地の庭や公園、お寺などでよく植えられています。本種は別名でシャラノキ(沙羅の木)とも呼ばれていますが、釈迦が亡くなられた時にその四方に植えられていた木である本当の沙羅の木(または沙羅双樹)は、アオイ目フタバガキ科の常緑高木で日本には自生していません。[3]

参考文献
  1. 林将之(2004)『葉で見分ける樹木』小学館
  2. 茂木透ら(2009)『樹に咲く花―離弁花(2)(第2版)』山と溪谷社
  3. 深津正(1993)『木の名の由来』東京書籍

Gallery

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樹形

日光植物園(July 15, 2011)

東北地方南部から九州までの山に生えていて、高さは10~15mになります。

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樹形

日光植物園(Apr. 30, 2011)

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筑波実験植物園(May 8, 2010)

葉は長さが5~10cmの楕円形ですが、他のツバキのような厚みも光沢もありません。

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多摩森林科学園(June 19, 2010)

6~7月に大きさ6cmほどの白い花を咲かせます。

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多摩森林科学園(June 19, 2010)

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果実

筑波実験植物園(Sep. 19, 2010)

9〜10月に果実が熟します。

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樹皮

多摩森林科学園(Apr. 29, 2010)

樹皮は成長するとまだらにはげ落ちて、サルスベリ(ミソハギ科サルスベリ)のように表面がすべすべになります。

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樹皮

日光植物園(Oct. 31, 2010)

Property
分 類
和名 ナツツバキ(夏椿)
別名 シャラノキ(沙羅の木)
学名 Stewartia pseudocamellia
ツツジ目(Ericales)
ツバキ科(Theaceae)
ナツツバキ属(Stewarita)
分布 日本、朝鮮半島
国内 本州、四国、九州
用途 床柱、器具材
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 高木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 鋸歯
雌雄 雌雄同株(両性花)
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