北海道から九州までの山の谷沿いに生えています。
キハダ
Phellodendron amurense
北海道から九州までの山の谷沿いに生えています。高さは大きいもので25m、太さが10mほどにもなります。樹皮は灰黒色または黒褐色でコルク質が厚く縦に溝ができます。葉は奇数羽状複葉で1つの枝に5~13枚つきます。小葉は長さ5〜10cmの楕円形で先が尖ります。円錐花序にたくさん付いた小さい花は5~7月に咲きますが、黄緑色で目立ちません。9〜10月に果実が黒く熟します。[1][2][3]
陽樹
山火事などによるギャップ形成後にいち早く生長する陽樹で、鳥に散布された種子が発芽します。ただし純林を形成することは無く、林内に点々と生育しています。
黄色い内皮
キハダは薬として利用されています。キハダの木の皮の内側にあるもう1つの皮「ないひ(内皮)」は鮮やかな黄色です。キハダという名前はこの色からきています。内皮を乾燥したものはオウバクと呼ばれ、苦い胃の薬として古くから利用されてきました。今も薬局などで売っている胃の薬にも、入っているものがあります。主要成分はともにアルカロイドのベルベリンやパルマチンです。キハダの内皮は黄色の染料としても用いられてきました。奈良時代よりキハダで染められたきれいな黄色のことを「きはだいろ(黄蘗色)」と呼びます。[4]
アゲハチョウの仲間
本種の実をアイヌはシケレペ(「ぬるぬるした実」の意)と呼び料理や風邪をひいたときの薬に用いたそうです。アゲハチョウの仲間であるカラスアゲハやミヤマカラスアゲハの主要な植樹でもあります。[5][6]
Gallery
葉は奇数羽状複葉で1つの枝に5~13枚つきます。
円錐花序にたくさん付いた小さい花は5~7月に咲きますが、黄緑色で目立ちません。
9〜10月に果実が黒く熟します。アイヌはシケレペ(「ぬるぬるした実」の意)と呼び料理や風邪をひいたときの薬に用いたそうです。
樹皮は灰黒色または黒褐色でコルク質が厚く縦に溝ができます。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | キハダ(黄肌) |
| 学名 | Phellodendron amurense |
| 目 | ムクロジ目(Sapindales) |
| 科 | ミカン科(Rutaceae) |
| 属 | キハダ属(Phellodendron) |
| 分布 | 日本、朝鮮半島、アムール、中国 |
| 国内 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 用途 | 家具材、健胃薬(内皮) |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 高木 |
| 葉形 | 羽状複葉(奇数) |
| 葉序 | 対生 |
| 葉縁 | 全縁(鋸歯) |
| 雌雄 | 雌雄異株(単性花) |