九州から北海道までの林内や林縁に自生しています。
サルナシ
Actinidia arguta
九州から北海道までの林内や林縁に自生していますが、本州中部以南では標高千メートル前後の山地に、北海道では平野部にも生えています。つる性で他の木などに巻きつきます。冬芽は外から見えませんが、これを隠芽(いんが)と呼びます。サルナシは葉痕部分がこんもりと膨らんだ葉枕(ようちん)に冬芽が収められており、春になるとこれを破って葉を出します。
葉は長さが6〜10cmの楕円形で、針状の細かい鋸歯が付いています。また葉裏の脈と赤い葉柄には毛が生えています。5〜7月に花弁が5個の白い花をたくさん咲かせます。雌株は中心にある白い花柱が目立つ両性花を、雄株は雄花を咲かせます。両性花にも葯がありますが受粉できません。10月ごろに長さ2〜3cmの果実が熟します。樹皮は灰褐色で縦に裂け、剥がれます。[1][2]
果実酒に
果実は食べることができ味や切り口は同じマタタビ属のキウイフルーツそのものです。園芸用の品種もあります。果実酒にも使われますが果実酒の中でサルナシが一番美味しいとも言われています。またその蔓は長くて丈夫な上に腐りにくいため、吊り橋や筏を縛る紐として使われてきました。徳島県三好市にある有名な祖谷渓の吊り橋はサルナシを使ったかずら橋です。[3]
Gallery
葉枕(ようちん)に冬芽が収められており、春になるとこれを破って葉を出します。
葉は長さが6〜10cmの楕円形で、細かい鋸歯がびっしりと付いています。
雌株は中心にある白い花柱が目立つ両性花を、雄株は雄花を咲かせます。
果実は食べることができ味や切り口は同じマタタビ属のキウイフルーツそのものです。
樹皮は灰褐色で縦に裂け、剥がれます。
つる性で他の木などに巻きつきます。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | サルナシ(猿梨) |
| 別名 | コクワ、シラクチカズラ、シラクチヅル |
| 学名 | Actinidia arguta (Syn. Actinidia tetramera) |
| 目 | ツツジ目(Ericales) |
| 科 | マタタビ科(Actinidiaceae) |
| 属 | マタタビ属(Actinidia) |
| 分布 | 日本、朝鮮半島、中国、南千島、サハリン |
| 国内 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 用途 | 食用(果実) |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | つる性 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄異株(両性花、雄花) |