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シラキ
Neoshirakia japonica

 岩手県以南の山地や丘陵地、特に日当たりの良い渓谷に多く自生しています。高くても樹高は10mほどで主幹が明瞭ですが、場合によって株立ちになることもあります。樹皮は灰白色から灰褐色で縦に筋が入り、滑らかです。柿の木のそれに似た葉は、葉身が7〜17cmの広楕円形で先が尖ります。葉柄の基部には托葉がありますが、容易に落ちます。5〜7月に花を咲かせます。花は単性花です。花序の基部側に1〜3個の雌花があり、それより先端側には多数の雄花が付きます。ただし雌花のない雄花だけの花序もあります。花序の基部には狭三角形の苞があります。花柱が残る直径2cmほどの果実は10〜11月ごろ黒褐色に熟します。[1][2]

美しい紅葉

 直径が約7mmある球形の種子は、かつて炒って食用としたり、搾った油分を整髪用の油、灯り取りの油、また塗料に用いていました。油脂酸はオレイン酸、リノール酸、リノレン酸が主成分だそうです。美味しいのでしょうか、生のままこの種子を食べる人もいたとか。若い枝や葉柄を折ると白い乳液が出てきますが、シラキを英語で milktree(乳の木)や tallow tree(動物性油脂の木)と呼びます。当種の特徴はその美しい紅葉です。黄色から赤色へと鮮やかな紅葉を見せてくれるため庭木として植えられることもあります。ちなみにシラキ属に含まれる樹種はシラキの1種のみです。材が白っぽい、または白い乳液からシラキと呼ばれたと考えられています。[3][4]

参考文献
  1. 林将之(2014)『樹木の葉』山と溪谷社
  2. 茂木透ら(2006)『樹に咲く花―離弁花(2)(第2版)』山と溪谷社
  3. 上原敬二(1959)『植物大図説』有明書房
  4. 小原哲二郎ら(1951)『シラキ油脂に就て』「日本農芸化学会誌」25(10)、pp.528-531

Gallery

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樹形

宮城県戸神山(June 4, 2022)

高くても樹高は10mほどです。

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樹形

宮城県戸神山(Oct. 4, 2024)

葉身が7〜17cmの広楕円形で先が尖ります。

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花(雄花と雌花)

山形市野草園(June 26, 2022)

花序の基部側に1〜3個の雌花があります。

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花(雄花のみ)

雌花のない雄花だけの花序もあります。

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黄葉

宮城県戸神山(Nov. 12, 2022)

黄色から赤色へと鮮やかな紅葉を見せてくれます。

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紅葉

宮城県戸神山(Oct. 28, 2023)

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株立ち

宮城県戸神山(June 4, 2022)

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樹皮

宮城県戸神山(June 4, 2022)

樹皮は灰白色から灰褐色で縦に筋が入り、滑らかです。

Property
分 類
和名 シラキ(白木)
別名 シロキ、アツバシラキ、オオバシラキ
学名 Neoshirakia japonica
(Syn. Sapium japonicum)
(Syn. Triadica japonica f. macrophylla)
(Syn. Triadica japonica)
(Syn. Sapium japonicum var. ryukyuense)
キントラノオ目(Malpighiales)
トウダイグサ科(Euphorbiaceae)
シラキ属(Neoshirakia)
分布 日本、朝鮮半島、中国
国内 本州、四国、九州、沖縄
用途 器具材
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 小高木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 全縁
雌雄 雌雄同株(単性花)
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