北海道から本州中部までの低山から高山帯の林縁などに自生しているツル性植物です。
ミヤマハンショウヅル
Clematis alpina subsp. ochotensis var. fusijamana
北海道から本州中部までの低山から高山帯の林縁などに自生しているツル性植物です。日本固有種で、茎の一部が木質化することからここでは木本としていますが、草本類の多年草、また半木本に分類する場合もあります。葉は二回三出複葉です。三出複葉とは3つの小葉を持つ複葉のことで、複葉の中心軸である葉軸が発達していないため特に三出掌状複葉とも呼ばれます。ミヤマハンショウヅルは三出複葉が2回繰り返される、つまり1つの小葉がさらに3個の小葉に分かれることから二回三出複葉となります。ちなみに、よく似ているものの一回三出複葉の個体は変種のコミヤマハンショウヅル(Clematis alpina subsp. ochotensis var. fauriei)と呼ばれます。小葉は長さが3〜8cmで深い鋸歯があり、先が尖ります。
6〜8月、赤みがかった紫色のよく目立つ花を下向きに咲かせますが、紫色の部分は花弁でなく萼で、4〜5枚あります。萼の長さは2〜4cmほどで先が尖ります。萼の内側にある白〜薄紫色になった多少幅のあるヘラのような形のものが本当の花弁です。さらに内側には薄緑色の雄しべが見えます。いずれも白く細かい毛に覆われていて、特に萼の縁は白く見えるほどです。北海道の個体はこの萼の縁にある毛が少ないことから変種のエゾミヤマハンショウヅル(Clematis alpina subsp. ochotensis var. ochotensis)とされています。9月ごろに熟す果実は、伸びた花柱に白い毛が生えて羽毛状となり、風に乗って散布されます。火事などを知らせるために鳴らされていた小型の釣鐘である「半鐘(はんしょう)」が花の形に似ていて、深山に自生しているのでその名が付きました。[1][2][3]
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二回三出複葉の小葉は長さが3〜8cmで深い鋸歯があり、先が尖ります。
6〜8月、赤みがかった紫色のよく目立つ花を下向きに咲かせます。
9月ごろに熟す果実は、伸びた花柱に白い毛が生えて羽毛状となり、風に乗って散布されます。
茎の一部が木質化することからここでは木本としていますが、草本類の多年草、また半木本に分類する場合もあります。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓) |
| 学名 | Clematis alpina subsp. ochotensis var. fusijamana (Syn. Clematis ochotensis var. japonica) (Syn. Clematis alpina var. ochotensis) (Syn. Clematis ochotensis) |
| 目 | キンポウゲ目(Ranunculales) |
| 科 | キンポウゲ科(Ranunculaceae) |
| 属 | センニンソウ属(Clematis) |
| 分布 | 日本 |
| 国内 | 北海道、本州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | つる性 |
| 葉形 | 三出複葉 |
| 葉序 | 対生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄同株(両性花) |