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イワウメ
Diapensia lapponica subsp. obovata

 中部以北の本州、および北海道の高山帯の岩場に自生しています。分岐した枝が地面を這うようにして広がり、さながら岩や土に付着しているかのようです。長さが1cm前後のヘラ状の葉は常緑で、重なり合うようにして枝とともにマットを形成します。6〜8月に白い花を咲かせます。直径1.5cmほどの花冠は花弁が5枚あるように見えますが、実際は合弁花です。果実はほぼ球形で花柱が残ります。[1][2]

風衝地植物群落

 イワウメは冬季でも積雪しにくい風衝地に発達する風衝地植物群落に属す種の1つです。風衝地は高山地帯の中でも雪解けが最も早く、また乾燥しやすい区域です。雪解けの遅い雪田植物群落の種に比較して開花が早く、イワウメも早いものだと6月には花が咲き始めます。分子系統学によって国内のイワウメは本州中部の種と東北南部以北の種の2つの系統に分かれていることがわかっています。[3][4]

 当種は岩に付着して梅のような花が咲くことからその名が付いたと言われています。

参考文献
  1. 清水建美(2002)『高山に咲く花』山と溪谷社
  2. 梅沢俊(2009)『北海道の高山植物(新版)』北海道新聞社
  3. 増沢武弘(2009)『高山植物学』共立出版
  4. 増沢武弘(1997)『高山植物の生態学』東京大学出版会

Gallery

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群生

大雪山系 後方に白雲岳(July 7, 2019)

中部以北の本州、および北海道の高山帯の岩場に自生しています。

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群生

大雪山系緑岳(July 7, 2019)

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岩を被覆

大雪山系黒岳(July 12, 2015)

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大雪山系緑岳から小泉岳稜線(July 7, 2019)

直径1.5cmほどの花冠は花弁が5枚あるように見えますが、実際は合弁花です。

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大雪山系雲ノ平(July 14, 2018)

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大雪山系雲ノ平(July 14, 2018)

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大雪山系雲ノ平(July 14, 2018)

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果実

大雪山系赤岳(Sep. 2, 2018)

果実はほぼ球形で花柱が残ります。

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大雪山系雲ノ平(July 14, 2018)

長さが1cm前後のヘラ状の葉は常緑で、重なり合うようにして枝とともにマットを形成します。

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大雪山系黒岳(July 12, 2015)

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樹皮

大雪山系雲ノ平(July 14, 2018)

分岐した枝が地面を這うようにして広がり、さながら岩や土に付着しているかのようです。

Property
分 類
和名 イワウメ(岩梅)
学名 Diapensia lapponica subsp. obovata
(Syn. Diapensia lapponica var. obovata)
(Syn. Diapensia obovata)
ツツジ目(Ericales)
イワウメ科(Diapensiaceae)
イワウメ属(Diapensia)
分布 日本、東北アジア
国内 北海道、本州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 常緑樹
樹高 小低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 全縁
雌雄 雌雄同株(両性花)
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