北海道の南西部から本社、四国、九州、沖縄まで林縁や草地に生育しています。
アオツヅラフジ
Cocculus trilobus
北海道の南西部から本社、四国、九州、沖縄まで林縁や草地に生育しています。つるは右巻きです。右巻きとは、つるを横から見て絡みついている芯に隠れていない蔓が左から右へと登っている状態です。また芯を右手で握って、指の向く方向が蔓の先端側である場合でもあります。身近な樹木やワイヤー類などの人工物に巻き付くことが多く、それほど高くまでは伸びません。枝には淡黄褐色の毛が生え、特に若い枝には密生しています。葉は広楕円形から広卵形、ものによっては浅く3裂するなど、変異しやすい性質を持っています。表と裏の両面にも淡黄褐色の毛が生えています。3mm程度の黄白色の小さい花が7〜8月に咲きます。花弁のような幅の広いものは萼で、その内側にある先が2つに割れたものが花弁です。萼片よりも花弁の方が短くなっています。果実は10〜11月ごろ紫黒色に熟します。熟した果実の表面には白い粉が帯びるなどして、見た目はぶどうによく似ています。果実には1つの種子が入っていて、その形状はカタツムリの殻のようです。同科ツヅラフジ属の北米原産である「Nephroia carolina」はアオツヅラフジによく似たつる性木本ですが、これの種子の形もよく似ていて、英語で「snailseed(かたつむりの種子)」と呼ばれています。[1][2]
毒性
アオツヅラフジの根茎や根を原料にした漢方薬を「木防已(モクボウイ)」と呼び、利尿や鎮痛を目的として処方されていました。現在では同科ツヅラフジ属のツヅラフジ(Sinomenium acutum)の茎や根茎を用いた「防已(ボウイ)」に統一されたとのこと。果実は食べられそうですが、アルカロイドを含むため食用には適しません。アルカロイドはトリロビン、イソトリロビン、マグノフロリンが含まれており、多量に摂取すると呼吸麻痺や心臓麻痺を起こすそうです。[3]
Gallery
広楕円形のパターンで、先端が尖っていません。
面と裏の両面にも淡黄褐色の毛が生えています。
枝には淡黄褐色の毛が生え、特に若い枝には密生しています。
3mm程度の黄白色の小さい花が7〜8月に咲きます。
先が2つに先割れしたものが花弁です。
熟した果実の表面には白い粉が帯びるなどして、その見た目はぶどうです。
つるは右巻きです。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | アオツヅラフジ(青葛藤) |
| 別名 | カミエビ |
| 学名 | Cocculus trilobus (Syn. Cocculus orbiculatus) |
| 目 | キンポウゲ目(Ranunculales) |
| 科 | ツヅラフジ科(Menispermaceae) |
| 属 | アオツヅラフジ属(Cocculus) |
| 分布 | 日本、朝鮮半島、中国、フィリピン、太平洋諸島 |
| 国内 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | つる性 |
| 葉形 | 単葉(分裂/不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 全縁 |
| 雌雄 | 雌雄異株(単性花) |