樹高は2m程度でよく分枝して垂れ下がるため横に広がりやすいです。
ツクバネ
Buckleya lanceolata
東北南部から九州までの丘陵や山地にある林内のやせた土地に自生しています。樹高は2m程度でよく分枝して垂れ下がるため横に広がりやすいです。樹皮は灰白色です。葉身が3〜10cmの先が尖った葉は長い枝に対生し、緑色の若い枝から出ている葉を見ると偶数羽状複葉の様にも見えてしまいます。鋸歯はなく全縁ですが、縁には細かい毛が並んでいて鋸歯があるようにも見えます。5〜6月、枝先に花を咲かせます。雌雄異株ですので雄花と雌花は別々の株に咲きますが、いずれも葉と同じ緑色で小さいため目立ちません。特徴的なのは果実の形状です。花についている苞が長く先に伸び、苞の手前にある果実は楕円形に膨らみます。その形はまさしく羽根つきの衝羽根です。11〜12月には果実が茶色く色づき、長く伸びた苞を翼にして風に乗って落下しながら散布されます。翌年の春まで落ちずに残っていることもあります。若葉はおひたしに、若い果実は苞を付けたまま塩漬けにして正月料理の飾りに、種子は煎って食べることもできるそうです。[1][2]
半寄生
ツクバネは葉緑体による光合成を行いつつ、宿主から栄養を奪う半寄生植物です。球体状のコブを持つ寄生根を張り巡らします。他の根に当たるとそのコブを広げて吸盤のようにして宿主となる根を包み込み、宿主の木部と寄生根の木部が連絡する木部架橋という組織で宿主から栄養分を吸収します。実生の個体は他の木本に寄生しないと生き残れません。特定の樹種に良く寄生すると紹介される場合が多いですが、宿主は広範囲の樹種に渡っていて、選好性はそれほどないようです。一方で尾根伝いに見られることが多く、地形要素が定着のしやすさに大きく影響している可能性も指摘されています。[3]
Gallery
葉身が3〜10cmの先が尖った葉は長い枝に対生し、緑色の若い枝から出ている葉を見ると偶数羽状複葉の様にも見えてしまいます。
5〜6月、枝先に花を咲かせます。
花についている苞が長く先に伸び、苞の手前にある果実は楕円形に膨らみます。
樹皮は灰白色です。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | ツクバネ(衝羽根) |
| 学名 | Buckleya lanceolata |
| 目 | ビャクダン目(Santalales) |
| 科 | ビャクダン科(Santalaceae) |
| 属 | ツクバネ属(Buckleya) |
| 分布 | 日本、中国 |
| 国内 | 本州、四国、九州 |
| 用途 | 食用(若葉、種子) |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 低木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 対生 |
| 葉縁 | 全縁 |
| 雌雄 | 雌雄異株(単性花) |