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ナニワズ
Daphne jezoensis

 北海道から東北、北陸の林内に生えています。樹高は高くても50cmほどです。葉は長さ4〜8cmの細長い楕円形で、先半分の方が幅が広くなっています。4〜5月に黄色から黄緑色の花を咲かせます。黄色い花弁に見えるものは先が4つに分裂した萼片です。[1][2][3]

 雌雄異株なのですが雌花には退化した雄しべが、また雄花には雌しべが確認できます。中には、雄しべが完全に退化したわけでもないような雄花と雌花の中間的な花もあるそうです。雄花も結実しますがその結実率は10%以下なのに対して、雌花の結実率は40%前後と差があるという報告もあります。[4]

 特徴的なのは、別名ナツボウズの由来にもなっているように葉が夏に落葉することです。秋には針葉が出て、冬を越します。同属のオニシバリも夏に落葉することから、地方によっては同じくナツボウズと呼ばれています。果実は初夏に赤く熟しますが毒があります。クマリン誘導体がその毒性成分と言われていますが、クマリン誘導体には殺鼠剤に使われているものもあります。また、樹液が皮膚に付くと炎症を起こす人もいるそうです。[5]

参考文献
  1. 茂木透ら(2009)『樹に咲く花―離弁花(2)(第2版)』山と溪谷社
  2. 上原敬二(1959)『植物大図説』有明書房
  3. 佐藤孝夫(2011)『北海道植物図鑑』亜璃西社
  4. 佐竹元吉ら(2012)『日本の有毒植物』学研教育出版
  5. 菊沢喜八郎(1995)『樹木だより・ナニワズ』「地方独立行政法人北海道立総合研究機構森林研究本部 光珠内季報」98, pp.20-22

Gallery

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樹形

北邦野草園(May 1, 2012)

小低木で、樹高は高くても50cmほど。

葉は長さ4〜8cmの細長い楕円形で、先半分の方が幅が広くなっています。

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北邦野草園(May 1, 2012)

4〜5月に黄色から黄緑色の花を咲かせます。黄色い花弁に見えるものは先が4つに分裂した萼片です。雌花には退化した雄しべが確認できます。

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果実(未熟果)

北邦野草園(June 16, 2012)

果実は初夏に赤く熟しますが毒があります。

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夏の落葉と赤い果実

北邦野草園(July 21, 2012)

葉が夏に落葉することから、ナツボウズとも呼ばれています。

Property
分 類
和名 ナニワズ(難波津)
別名 ナツボウズ
学名 Daphne jezoensis
(Syn. Daphne kamtschatica var. jezoensis)
(Syn. Daphne kamtschatica subsp. jezoensis)
(Syn. Daphne pseudomezereum subsp. jezoensis)
アオイ目(Malvales)
ジンチョウゲ科(Thymelaeaceae)
ジンチョウゲ属(Daphne)
分布 日本、千島、サハリン
国内 北海道、本州
用途
特 徴
針広 広葉樹
常落 落葉樹
樹高 小低木
葉形 単葉(不分裂)
葉序 互生
葉縁 全縁
雌雄 雌雄同株(両性花)
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